生理中でもダイビングして平気?対処法や心構えを解説

ダイビングとは

「生理中でもダイビングはできるの?」「ダイビングの予定と整理が重なってしまいそう・・・」そんな疑問を抱く女性ダイバーも多いと思います。また不安や疑問に思っていても、担当インストラクターが男性だったり、女性スタッフがいなかったりした場合、なかなか相談しづらいのではないでしょうか。

今回はそんな悩みを解消できるよう、生理中のダイビングについて解説します。生理中にダイビングを楽しむうえでの注意点やポイントを紹介していきます。

生理中にダイビングはできるの?

結論からいうと、生理中でもダイビングは可能です。普段から健康な方であれば、医学的にも問題がないとされているので安心してください。

しかし生理中の体調は人によってさまざまです。ひどい頭痛や貧血などを伴う場合は、潜らないほうがよいでしょう。ダイビングをすると体が冷え、体内の水分が不足します。その影響で、ダイビング後に体調が悪化する可能性もあるので、無理は禁物です。複数本潜る場合、1本目の後に体調が悪くなった場合は、やめる勇気も大切です。

生理中にダイビングをするとサメが寄ってくる?

生理中のダイビングについて、体調面だけでなく、サメについて不安になる方もいます。「血の匂いにつられてサメが寄ってくる。」そんな風に思うダイバーの方は多いです。映画などでサメが人を襲うシーンなどを見ると、どうしても不安になるでしょう。

しかしそんな心配はしなくて大丈夫です。そもそも人を襲う可能性があるサメは約500種類のうち6種類だけです。その6種類は普段からダイビング中に出会うことは稀ですし、見られたらラッキーなほどです。そのため、生理だからといって、サメが寄ってくる可能性はゼロに近いです。

もちろん、自然界のことなので絶対にないとは言い切れません。どうしても不安な方は、事前にサメが出現しやすいポイントかどうかを確認したり、ドライスーツを使用したりするなどしましょう。

生理中のダイビングの対処方法

生理中にダイビングを楽しむための対処方法を紹介します。しっかりと準備をして潜れば快適に潜れますので参考にしてください。

ドライスーツで潜る

真夏の暑い時期やリゾート地でのダイビング以外では、ドライスーツで潜ることをおすすめします。ドライスーツであれば頭以外は濡れません。体が濡れないので、生理用品も、日常生活と同じ対策でダイビングを楽しめます。

またドライスーツであればインナーを調整したり、ホッカイロを貼ったりすることで体を温めやすいです。体を冷やしやすいウェットスーツと比べて、体調が悪化しづらいのもメリットの1つです。

ドライスーツは着用に少しコツがいるので、苦手という人も多いです。普段から慣れておくと、イザというときに役立ちます。

ウェットスーツで潜る場合はタンポンを使用する

生理中、ウェットスーツで潜る場合はタンポンを使用しましょう。

日常生活での生理用品としては、ナプキンかタンポンが一般的です。しかしウェットスーツで潜る場合、ナプキンはほとんど意味をなしません。水中に入るとウェットスーツ内には海水が入ってきます。するとナプキンが海水を吸収してしまい、経血を吸収できなくなるのです。つまりナプキンを使用していると何もしていないのと同じなのです。海から上がると経血が垂れてくるという事態になる可能性もあります。

そのため、ウェットスーツで潜る場合はタンポンを使用しましょう。タンポンであればしっかりと経血を吸収できます。ただタンポンは長時間使用すると不衛生です。海の中には雑菌が多いので、1本潜り終えるごとに交換してください。

生理をずらす

ダイビングの予定と生理が重なった場合、ダイビング自体を諦めるのも1つです。しかし近場のポイントであれば諦めがつきやすいですが、リゾート地でのダイビングとなるとそうはいかないでしょう。数か月以上前から飛行機やホテルと併せて予約をして、楽しみにしているはずですので、簡単に諦めるわけにはいきません。

その場合、婦人科で低用量ピルを処方してもらい、生理をずらす方法もあります。生理自体がずれるとストレスが減ってダイビングに限らず、旅行全体がより楽しめます。ただし、低用量ピルは副作用が出る可能性もあるので、医師としっかりと相談してください。

生理中の持ち物

まずは生理用品を潜る本数分と予備を用意しておきましょう。体が濡れている可能性もあるので、防水ポーチに入れておくのがおすすめです。

また施設やボート上に汚物入れがない場合があります。その場合に備えて、中身の見えないビニール袋を用意しておきましょう。特に1日中ボート上で過ごすスタイルの場合は十分な設備がない可能性があるので注意が必要です。

そして体を冷やさないために暖かい飲み物を用意しましょう。冬場はどのお店も暖かい飲み物を用意していることがほとんどです。しかし暖かい時期は冷たい飲み物しかない可能性もあります。そのため自分で暖かい飲み物を用意しておいた方が安心できます。自分の好きな飲み物を用意しておけば、リラックスできてより楽しめます。

トイレの場所を確認する

持ち物ではないですが、ダイビング施設に到着したらまずはトイレの場所を確認しておきましょう。

ダイビングが終わったらなるべく早く生理用品を交換したいはずです。トイレの場所が分からないとそれだけで小さなストレスとなってしまいます。トイレの場所はもちろん、更衣室やシャワー、器材置き場などをしっかり確認しておくと、ストレスを減らしてダイビングを楽しめます。

生理中のダイビングにおける注意点とリスク

生理中のダイビングをする際の注意点やリスクを紹介します。

生理中でもダイビングはできますが、注意すべき点もあります。間違ったことをすると体調悪化にも繋がりますので注意してください。

鎮痛剤の使用は要注意

生理痛が辛く、鎮痛剤を服用している方も多いと思います。

しかしダイビング当日の服用は、必ず医師に相談してください。特に市販の鎮痛剤には注意が必要です。ダイビング中は高圧がかかることで、薬の成分による悪影響が出る可能性があるからです。処方薬の中には影響の少ない鎮痛剤もあるので、医師に相談のうえで処方してもらうのがおすすめです。

寒さ対策をする

ダイビングは体がとても冷えます。そして生理中の体の冷えはよくありません。体が冷えて血の巡りが悪くなることで、体調が悪化する可能性があるからです。そのため、生理中に潜る場合は寒さ対策をしっかりとしましょう。

ドライスーツで潜る場合は、通常より厚手のインナーを着用し、ホッカイロを貼るのがおすすめです。ウェットスーツの場合、フードベストやグローブをして保温に努めましょう。

ダイビング後も体を温められるように、ボートコートや厚手のウィンドブレーカーなどを用意し、なるべく早く羽織ってください。ボートで移動中も、なるべく風が当たらない場所に座りましょう。

また水中で寒くなった場合は、我慢せずにインストラクターに伝えましょう。無理して潜ると体調が悪化する原因となりやすいです。

可能であればスタッフに伝えておく

生理中は対策をしていても、急に体調が悪くなる可能性もあります。そのため可能であればインストラクターやスタッフに生理であることを使えておきましょう。水中ではもちろん、ボート上や陸上でも配慮してもらいやすくなります。

男性のインストラクターが担当の場合でも、女性スタッフがいればその方に相談してみてください。また初めて行くお店ではなかなか伝えづらいかもしれません。女性スタッフがいるお店を予約するのもおすすめです。

まとめ

生理中のダイビングについて紹介しました。

生理中でも基本的にはダイビングが可能です。しかし生理中の体調は個人差がありますし、途中で体調悪化の可能性もあります。医師に相談したり、事前に対策をしたりしたうえでダイビングを楽しみましょう。また、予定を変更したり、中止にしたりする勇気も大切です。まずはご自身の体調を最優先にして考えてください。

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