海がきれいなリゾート地で体験してみたいアクティビティのトップにくるスキューバダイビング。
ダイビングをするためにはライセンスが必要?なくてもできる?ライセンスの種類が多くてわからない…そんな疑問を解決します!
ダイビングライセンスとは?体験ダイビングとの違いも解説
ダイビングに挑戦しようと思い、調べると目にするのが「ダイビングライセンス」という単語。
ダイビングライセンスという言葉が一般に浸透していますが、正式名称は「Certification Card」。
日本語ではその頭文字をとって「Cカード」と呼ばれています。 つまり、許可証を意味するライセンスではなく、海に潜るために必要なスキルを習得したことを認定する「認定書」というのが正しい認識です。
指導団体によってライセンスの呼び方が異なる
ダイビングライセンスは、民間のスキューバダイビング指導団体が指導・発行し、同じレベルのダイビングライセンスでも指導団体によってそれぞれ呼び名が異なる場合があります。
日本で知られている主なスキューバダイビングの指導団体と、団体ごとのエントリーレベルのダイビングライセンスの名称を以下でご紹介します。
PADI(パディ)
1966年に設立された、世界シェア60%以上を占める、最大手のスキューバダイビング指導団体。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オープン・ウォーター・ダイバー」
NAUI(ナウイ)
1960年に設立されたスキューバダイビング指導団体で、民間ダイビング指導員組織としては一番古い歴史を持ちます。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オープンウォーターダイバー」
SSI(エスエスアイ)
『誰もが安全にダイビングを学べるようにする』を掲げ、1970年にアメリカで設立されたスキューバダイビング指導団体。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オープンウォーターダイバー」
BSAC
1953年にイギリスで設立された、英国王室とも深い関わりのある世界最古のスキューバダイビング指導団体と言われています。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オーシャンダイバー」
SNSI
ダイビングの本場・イタリアで設立されたスキューバダイビング教育機関。他団体に比べ歴史は浅いですが、最新のノウハウでダイビングに必要な高いスキルを提供しています。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オープンウォーターダイバー」
CMAS(クマス・シーマス)
世界160以上の国々が加盟する世界水中連盟で、1959年に世界15カ国の代表が集い設立されました。
エントリーレベルのダイビングライセンスの名称は「オープンウォーター」
体験ダイビングとの違い、ライセンスをとるメリットは?
ダイビングライセンスを持っていない人でも挑戦できる体験ダイビングは、日中の穏やかな海をインストラクターの引率で水深12mまで潜ることが可能です。
「引率」といっても実際はインストラクターがゲストを引っ張って行くような状態に近いため、ほぼ自由はありませんし、危機管理はインストラクター任せになります。
一方、ダイビングライセンスを取得することにより、危機管理・予防・処置のスキルも学ぶので、より安全に潜ることができますし、バディ(2人1組以上のペア)ダイビングが可能になり、地元の海に詳しいガイドとも潜ることが可能なので、さらに自由に楽しむことが可能です。
ダイビングライセンスを種類別に解説
「ダイビングライセンスを取得したい!」と調べると、色々なライセンスの名称が出てきて、どれを取得すればいいのか迷ったことがある、という声をよく聞きます。
そこでダイビングライセンスの特徴を種類ごとにご紹介します。
ダイビングライセンスの種類①スクーバダイバー
スクーバダイバーは、日中の穏やかで頭上に何もない開けた海をインストラクター同伴で潜ることのできるダイビングライセンスです。
条件は体験ダイビングと変わりませんが、体験ダイビングと違う点は、ダイビング器材の扱い方や、マスク(水中ゴーグル)に水が入ったときなど、ストレス対処を学ぶため、より安全にダイビングを楽しむことが可能です。
ダイビングライセンスの種類②オープンウォーターダイバー
オープンウォーターダイバーは、いわゆるエントリーレベルのダイビングライセンスです。
日中の穏やかで頭上に何もない開けた海を水深18mまで、バディ(2人1組以上)ダイビングできるようになる知識とスキルを学びます。
インストラクターがいなくても個人でダイビングが可能になるので、より水中での自由度が高まります。
ダイビングライセンスの種類③アドバンスオープンウォーターダイバー
アドバンスオープンウォーターダイバーは、海の楽しみ方が一気に広がるライセンスです。
水深が深くなることのリスクや対処法を学ぶので、水深40m(フィート換算なので指導団体によっては39m)まで潜ることが可能になります。
また、頭上が塞がれている閉所でのダイビングスキルを学ぶため水中洞窟や沈没船などのアドベンチャー感満載のダイビングポイントも潜ることができるようになります。
さらに暗い水中でのダイビングスキルも学ぶため、ナイトダイビングも可能になります。
ダイビングライセンスの種類④レスキューダイバー
レスキューダイバーはダイビングスキルを向上させ、トラブルを事前に回避するスキルを身につけるため、メンタルやフィジカル面で余裕を持つことができ、実際にトラブルが起きたときの対処法も学びます。
また、アドバンスよりも高いスキルを身につけることで、潮の流れに乗るドリフトダイビングのようなエキサイティングなダイビングも可能に!
テレビなどで紹介される魚の大群や、ジンベエザメ、マンタ、ハンマーヘッドシャークの群れなど、世界中の海を余裕をもって楽しめるようになります。
プロライセンス!ダイブマスター/オープンウォーターインストラクター
ダイブマスターやオープンウォーターインストラクターはプロのライセンスです。
ダイブマスターは、ダイビングライセンスを持ったダイバーをガイドすることが可能で、海外のリゾートはダイブマスターがガイドを担当することも多いです。
インストラクターは、ダイビングライセンス講習や、体験ダイビングを担当することが可能です。
日本ではインストラクターが講習などの講習とガイドを兼任する場合が多いですが、指導員が本来の役割となっています。
ダイビングライセンスの取得方法
ダイビングライセンスを取得するためには、主に3通りの方法があります。
それが「都市型」「現地型」「リゾート型」です。
それぞれ特徴をご紹介します。
都市型ショップでダイビングライセンスを取得
都市型ショップとは、海から遠い都市部に店舗を構えるショップのことです。
学科講習や場合によってはプール講習などはショップや近くのプールで行い、海洋実習はショップからの送迎で伊豆や和歌山などの海に行くことが多いです。
通いやすいメリットはありますが、まとまった人数で行くため日程の調整が難しい、遠方からの送迎分料金が高いなどのデメリットもあります。
現地ショップでダイビングライセンスを取得
現地型ショップとは海の近くに店舗を構えるショップのことです。
関東では伊豆半島、関西では和歌山などが一般的になります。
現地型のインストラクターは毎日のように海に潜っていることが多いので、その海のフレッシュな情報が常にアップデートされています。
ガイドの面が強いインストラクターも多いため、ダイビングライセンスを取得する祭はライセンス講習に力を入れている、指導力が高いショップかを見極めるのが大切になってきます。
リゾートでダイビングライセンスを取得
沖縄や海外など、リゾートで3日間の講習をうけてダイビングライセンスを取得することも可能です。
長期旅行の期間で取得したり、沖縄のような透明度抜群の海で講習ができたりと、メリットもたくさんあります。
ですが、リゾート地に「通う」というのが少々困難なので、後日補修が難しいのもあり、3日間で詰め込み気味のスパルタ指導になってしまったり、反対に手抜きな講習になってしまうことも。
ライセンスを取得したあとにどうやってダイビングを続けていくか悩むという声も多くあります。
ダイビングのライセンスの種類や取り方のまとめ
この記事ではダイビングライセンスの種類や特徴、取得方法などをご紹介してきました。
ダイビングライセンスを取得すると体験ダイビングに比べ、より安全に楽しくダイビングをすることができます。
この記事があなたが海を楽しむための第一歩になっていただけたら幸いです。