ダイビングを趣味としたときの年間費用は?

はじめてのダイビング

スキューバダイビングは水中に潜り、神秘的な海の世界を探索できる素晴らしいアクティビティです。

しかし、多くの人が最初に考えるのは、「スキューバダイビングはいくらかかるのか?」「スキューバダイビングって高いでしょ?」という疑問です。せっかく魅力的なスキューバダイビングに興味を持っても、「費用が高い」という印象だけで諦めるのはもったいないです。

そこでこの記事では、スキューバダイビングを趣味としたときの、年間費用について詳しく説明します。

スキューバダイビングにかかる費用

まずはスキューバダイビングではどのような場面で費用が掛かるのか紹介します。

大きく分けると、以下のように分けられます。

  • 体験ダイビング
  • ライセンス(Cカード)取得
  • ステップアップ講習
  • ファンダイビング
  • ダイビング器材の購入

ダイビングを続けるからと言って、上記のすべてがかかるわけではありません。必ずステップアップ講習を受ける必要はありませんし、ダイビング器材もレンタルする場合、購入する場合で変わってきます。楽しみ方は人それぞれなので、予算に見合った楽しみ方を見つけていきましょう。

体験ダイビング

スキューバダイビングに興味を持ったら、まずは体験ダイビングを経験してみることをおすすめします。

スキューバダイビングは魅力的なアクティビティであることに間違いありませんが、特殊な環境ゆえに、人によっては恐怖を感じることも否定できません。そのため、ライセンス取得後に続けられそうか、まずは体験ダイビングをしてみましょう。なかにはライセンスを取得せずに体験ダイビングを何度も経験するかたもいます。

体験ダイビングの費用

体験ダイビングは基本的にレンタル器材一式、施設使用料などすべての費用がパッケージ化されています。地域にもよりますが、おおむね費用は10,000円前後が目安となります。2本目潜る場合は15,000円前後が目安です。

ライセンス取得(オープンウォーターダイバー)

本格的にスキューバダイビングを始める場合は、まずはCカードと呼ばれるライセンスを取得しなくてはいけません。スキューバダイビングのライセンス講習は、指導団体が用意したカリキュラムに沿って行われます。日本で多いのはPADI、NAUI、SSIなどで、団体によって指導方針や活動理念が違います。

ライセンス取得の費用

ライセンスを取得するための講習費用は、平均すると50,000~80,000円ほどです。指導団体やお店によって異なります。一概に安い=質が悪い、高い=質が良いとは言えません。そのため値段だけでお店を選ぶことはやめましょう。ライセンス講習を受ける際は、費用だけでなく指導団体の理念、お店の雰囲気などを含めて検討してください。

ライセンス取得費用に含まれるものとして、一般的には

  • 講習代
  • 教材代
  • 施設使用料(プールやダイビングポイントの施設)
  • 海洋実習費(海までの交通費なども含む)
  • 器材レンタル代
  • 申請料

これらのものが含まれます。

お店によって含まれるものが異なり、追加料金が発生する場合もあるので、申し込む前にしっかりと確認してください。

ステップアップ講習

Cカードを取得すると、ダイバーの仲間入りができます。Cカードさえあれば、世界中のさまざまな海でダイビング可能です。

しかしオープンウォーターダイバーは初級レベルなので、潜れるポイントが限られます。そのため、よりスキューバダイビングを楽しむためには、アドバンスコースなどと呼ばれる、ステップアップ講習を受けるのがおすすめです。オープンウォーターダイバーでは水深18mまでしか潜れませんが、アドバンスダイバーになることで、水深30mまで潜れるようになります。

ステップアップ講習の費用

アドバンス講習にかかる費用は、平均すると30,000~70,000円ほどです。オープンウォーターダイバー講習に比べると、少し安い場合が多いでしょう。

オープンウォーターダイバー講習を受けたお店に不満等がなければ同じお店で受講することがおすすめです。その方が苦手なスキルやクセなどを把握されているので、それを補うような講習を受けられます。もちろん、必ず同じお店で受ける必要はないので、自分に合いそうなお店があればそちらで受けても大丈夫です。

ステップアップ講習の費用は

  • 講習料
  • 教材代
  • 施設使用料
  • 海洋実習費(海までの交通費なども含む)
  • 申請料

これらのものが含まれていることが多いです。

オープンウォーターダイバー講習では器材がない人が前提なので、講習費用にレンタル器材代が含まれていることが基本です。ステップアップ講習を受ける人の中にはすでに自分の器材をそろえている方も多いので、レンタル器材代は別途かかることが多いでしょう。

また講習でボートダイビングをする場合もあるので、その場合は乗船代が追加でかかることもあります。オープンウォーターダイバー講習の時と同じように、事前に何の費用が含まれているのか、しっかりと確認しましょう。

ファンダイビング

ファンダイビングには以下の3つのパターンがあります。

  • 都市型ショップのツアー
  • 現地サービスで潜る
  • セルフダイビング

それぞれによってかかる費用も変わるので、詳しく解説していきます。

都市型ショップのツアー

都市型ショップのツアーは、分かりやすく言えば添乗員(インストラクー)のいるファンダイビングです。例えば東京のお店に集合し、伊豆のダイビングポイントに行きます。インストラクターに水中をガイドしてもらい、お店に戻って解散となるパターンです。

費用は潜るポイントによって変わります。近場で20,000円前後、遠ければ30,000円前後が相場になります。

含まれる費用としては

  • 交通費
  • ガイド代
  • 施設使用料
  • タンク代

が基本となります。
レンタル器材は別途かかることが多いです。ボートダイビングをする場合は乗船代もかかります。すべてパッケージされているツアーもあるので、申込前にやはり確認しましょう。

現地サービスで潜る

各ダイビングポイントには、現地サービスと呼ばれるお店があります。そして現地サービスのガイドスタッフを「現地ガイド」と呼びます。

その現地ガイドと一緒に潜るパターンもあります。現地ガイドはそのポイントを知り尽くしているので、よりディープな案内をしてもらえます。費用は2本で10,000~15,000円。3本で20,000円前後のことが多いです。

含まれる費用としては

  • ガイド代
  • 施設使用料
  • タンク代
  • ウェイト代

が基本となります。

器材を持っていない場合は、別途レンタル器材代が発生します。また現地までは自力で移動しなくてはなりませんので、その際の交通費が別でかかります。

セルフダイビング

セルフダイビングはガイドやインストラクターは付けずに潜るパターンです。現地サービスで施設とタンクを借りて潜ります。自力で水中を探索をする必要はありますが、自由度が高いのでベテランダイバーには人気があります。

セルフダイビングで現地サービスに払う費用としては、5,000円前後です。含まれる費用としては

  • 施設使用料
  • タンク代

になります。

器材をレンタルする場合は別途かかります。またポイントまでの交通費も発生します。ガイドを付けない分安く潜れるので、安全管理がしっかりとできるダイバーにはおすすめです。

ダイビング器材の購入

ダイビング器材は毎回レンタルしても、自分のものを購入してもどちらでも大丈夫です。ただ、定期的にスキューバダイビングを楽しむのであれば購入したほうがよいでしょう。決して安いものではありませんが、一度購入すれば10年以上問題なく使えます。

ダイビング器材の金額

ダイビング器材にはピンからキリまであります。メーカー、モデルによってかなり幅があるので、ご自身の予算に合ったものを選びましょう。長い目で見れば、安すぎるものは避けた方が安心できます。

器材購入費用、レンタル器材代の目安は以下の通りです。

器材種類購入価格レンタル価格(1日)
軽器材セット10,000~30,000円1,500円
重器材セット50,000~300,000円25,000円
ウェットスーツ30,000~100,000円20,000円
ドライスーツ50,000~250,000円30,000円
フルレンタル 5,000円

すべての器材を安いもので購入したとすると、約100,000円になります。細かなアクセサリー類なども入れると最低でも150,000円前後の予算があったほうがよさそうです。

まとめ

スキューバダイビングを趣味にしたときの費用を解説しました。

スキューバダイビングの楽しみ方はさまざまです。そのため、かかる費用にも幅があります。

  • たまにしか潜らない方は、フルレンタル。
  • 定期的に潜りたい方は早めに器材を購入。
  • コスト重視の方は器材を購入したうえでセルフダイビング
  • とにかく楽に潜りたい方は都市型ショップのツアーにフルレンタルで参加

こんなイメージでダイビングを楽しむのがおすすめです。

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