ダイビングのオープン・ウォーターとは?取得方法を1から解説

はじめてのダイビング

ダイビングは美しい海の世界を探検する素晴らしいアクティビティですが、安全に楽しむためには適切な訓練とライセンスが必要です。今回は、ダイビングを始める人が最初に取得するべき「オープンウォーターコース」について詳しく解説します。

オープンウォーターコースとは?

オープンウォーターコースは、Cカードとも呼ばれる、スキューバダイビングを始める人が最初に取得する「認定証」です。

世間的には「ライセンス」と言われることもありますが、公的機関が認定するものではありません。スキューバダイビングの指導団体が定めた基本的なスキルと知識が身についたことを認定するものです。スキューバダイビングを楽しむためのツアーに申し込んだり、タンクや器材をレンタルしたり際には提示を求められます。

スキューバダイビングの指導団体とは

スキューバダイビングの指導団体は、ダイビングの教育やライセンス発行を行う国際的な組織です。主な指導団体としては、PADI、NAUI、SSIなどがあります。

PADIは世界最大のダイビング指導団体で、多くのダイビングショップやリゾートがPADIのプログラムを採用しています。NAUIは特に教育に力を入れており、より高度なスキルを求めるダイバーに選ばれることが多いです。SSIは教育システムが柔軟で、オンライン学習なども積極的に取り入れています。

これらの指導団体は基本的には同じような教育内容を提供していますが、教育のアプローチや評価基準、料金体系には違いがあります。

どの団体も安全と教育品質には厳しく、国際的に認められたライセンスを発行しています。したがって、どの団体でライセンスを取得しても、その資格は世界中で認められているので安心してください。選ぶ際は、自分のダイビングスタイルや学びたい内容に合った指導団体を選ぶとよいでしょう。

オープンウコーターコースで学ぶこと

学科講習では、海に潜ると人間の体に何が起こるか、どうやって安全に潜るかなど、基本的なことを学びます。ダイビングを楽しむうえでの知識が身に付きます。プール講習や海洋実習では、各器材の使い方や、水中で体をコントロールする方法など、基本的なスキルを練習します。

オープンウォーターコースが修了すれば、スキューバダイビングをする上で基本的な知識とスキルが身に付きます。

参加資格

健康な人であれば、基本的に15歳以上であれば誰でも参加できます。特別なスキルも必要ありません。指導団体によっては、高齢の方は、事前に医師の診断を受け、許可をもらう必要があるので注意してください。

取得費用は?

オープンウォーターコースの取得費用は、一般的に50,000~80,000円です。地域や季節などによって変動もあります。安い=悪いわけではありませんが、追加で料金が発生したり、サービスが悪かったりする場合もあるので見極めが必要です。

取得費用に含まれるもの

一般的に取得費用に含まれるものは以下の通りです。

  • 講習料
  • 教材代
  • 施設使用料(プールやダイビングポイントの施設)
  • 海洋実習費(海までの交通費なども含む)
  • 器材レンタル代
  • 申請料

基本的には必要な費用はすべて含まれていることがほとんどです。お店によっては何かしらの追加料金が発生する場合もあるので、事前に確認しましょう。

オープンウォーターコースの流れ

オープンウォーターコースの大まかな流れとしては、学科講習で半日、プール講習で半日、海洋実習に2日です。3日で一気に取得もできますし、半日+半日+2日のように4日間かけての取得も可能です。取得にかける日数はお店の方と相談して決めましょう。

学科学習

スキューバダイビングを楽しむうえでの基本的な理論、物理学、生理学について学びます。物理学、生理学と聞くと難しそうに感じるかもしれません。しかし、実際に潜った際に起こる体の変化など自分の身の周りのことなので、イメージもしやすいはずです。

またダイビング中の安全に関する基本的なルールや手順をまなびます。そのうえで、簡単な潜水計画の作成などを通してイメージを膨らませます。

学科試験

学科講習で勉強したことを確認するために、学科試験があります。しかし事前に対策をする必要などはなく、講習で習ったことを思い返せば誰でもクリアできる問題ばかりです。

万が一間違えてしまっても、その場でインストラクターに説明を受け、理解できれば大丈夫です。資格試験のようにシビアなものではありませんので、リラックスして受けましょう。

限定水域講習(プール講習)

ダイビング器材を用意したうえで、プールもしくは足の付く深さの穏やかな海で練習をします。器材のセッティングから器材の装着から始め、実際に水の中に入ります。浮力のコントロール、呼吸の方法など基本的なスキルを練習します。講習が終わるころには、基本的なダイビングスキルが身についているはずです。

海洋実習

最後に海で潜りながら講習を受けます。限定水域講習で学んだことを、実際に海の中でもできるか確認します。水深、透視度、波、流れなどがありプールとは勝手が違いますが、落ち着いてやれば誰でもクリアできます。海で4本潜ったら、晴れてダイバーの仲間入りです。

お店選び

オープンウォーターコースを受講するお店選びは大切です。最初に選ぶお店でその後のスキューバダイビングライフが変わってくるほどです。ダイビングショップの数は非常にたくさんあるので、ご自身に合ったお店を選びましょう。

評判・口コミ

SNSや口コミサイトでそのお店の評判を確認できます。単純なサービスはもちろんのこと、お店の雰囲気やスタッフの人柄なども気にしてチェックしてみましょう。

またお店のブログやSNSもチェックしてみてください。講習やツアーの写真を載せていることがほとんどです。楽しそうな雰囲気、活気のあるお店を選ぶのがおすすめです。

料金

上記でも紹介したように、お店によって講習料金にはバラツキがあります。一概に安いから怪しい、高いからしっかりしているとも言えません。まずは料金に何が含まれているのかを確認しましょう。表記されていない追加料金を請求されるトラブルもありますので、口コミに絡めてチェックしてみてください。

またお店によっては、さまざまなキャンペーンや割引を行っている場合もあります。上手に使うことで、通常より安く講習が受けられる場合もあるので、小まめにHPやSNSをチェックするのもおすすめです。

お店の雰囲気や設備

店内の清潔感、設備の充実度も重要なポイントです。ダイビングショップに限らず、整理整頓された清潔感のある店内はやはり好感が持てます。また着替える機会も多いので、更衣室やシャワー室の設備も確認しておきましょう。

お店の雰囲気は千差万別です。洗練されたおしゃれなお店もあれば、海の家のようなどこか懐かしい雰囲気のお店もあります。お店の雰囲気については正解がないので、ご自身の好みで選んで大丈夫です。

オープンウォーターダイバーを取得した後は?

オープンウォーターダイバーを取得したら、晴れてダイバーの仲間入りです。その後の楽しみ方を紹介します。

世界各地でダイビング

オープンウォーターダイバーの資格を持っていれば、世界中の多くのダイビングスポットで潜ることができます。熱帯の美しいサンゴ礁から、冷水域の神秘的な海まで、多彩なダイビング体験が待っています。「水中写真を楽しむ」「生物観察を楽しむ」「浮遊感を楽しむ」楽しみ方は人それぞれです。

アドバンスドコースへのステップアップ

オープンウォーターダイバーを取得したら、次はアドバンスドオープンウォーターダイバー(アドバンスコース)などの上級コースに挑戦できます。

オープンウォーターダイバーの場合、水深18mが限度です。しかしアドバンスコースを受講すると、水深30mまで潜れるようになります。アドバンスコースを受講したほうが、潜れるダイビングポイントが増えるので、少し慣れてきたらぜひ受講してみてください。

まとめ

オープンウォーターダイバーの取得について解説しました。

オープンウォーターダイバーを取得すれば、スキューバダイビングの基本的なスキルと知識を身に着けたことになります。Cカードを持っていれば世界中の海で潜れるようになるので、ぜひいろいろな海で楽しんでください。

しかしダイバーの仲間入りをしたとはいっても、まだまだ未熟であるには違いありません。ダイビングツアーやステップアップコースに参加して、徐々にスキルも上達させましょう。スキルアップすることで、余計な不安も払拭でき、よりダイビングが楽しめます。

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